楽器と弦の相性はとても大切で、高価な弦だから良い、新製品だから良いという問題ではありません。せっかく高価な新製品を買ったのに全く楽器に合わなかった、という経験をされた方も多いと思います。バロックや古典派などの時代、弦楽器奏者のなかには自分の好みに合わせて弦を自作する人もいたそうです。それくらいいつの時代も良い弦を得ることは演奏家にって重要な問題だったのです。その伝統は今でもヨーロッパには受け継がれ、ヤーガーやプリムの創業者はチェロ奏者でしたし、ラーセンはバイオリン奏者でした。