それにしても最近特にチェロの弦は高価になり、色々な物を試すということができ難くなりつつあるというのが現状です。

それでもアマチュアや初心者の方でも最低年に1回は張り替える事をオススメします。古い弦をそのまま張り続けると楽器の鳴り方にも悪い影響を与えますから。
しかしカザルスは弦を頻繁に張替えることを嫌ったそうです。彼曰く「切れる直前の弦が一番いい音がするのだ」と。
彼の時代はガット弦が主流でしたので、現代のスチール弦とは少し事情が異なります。でも古くなったオリーブやオイドクサなどのガット弦は独特の味わいがありカザルスの気持ちも理解できます。

ガット弦の魅力についてはまた別の機会にお話し致します。

それではチェロを愛する皆様、季節は梅雨に入り、体調も楽器の調子も不安定になりがちです。
しかし元気でご精進下さることを願っております。
では、また!