◎1  アマオケの種類

アマチュアの演奏家にとって演奏活動の中心は、やはりアマチュアオーケストラに入って演奏することではないでしょうか。
ネットで検索すると、出るわ、出るわ! こんな町にもあんな町にも、こんな学校にも…
それぞれ趣向を凝らしたプログラムで活動し団員を勧誘しております。

では一体どんなオーケストラが存在しているでしょうか。

まあ、一般的にまず考えられるのは学生のオーケストラだと思います。
昔はあまり多くはなかったのですが、最近では中学や高校の部活動として活動している団体もとても多くなりました。ウィンドオーケストラなどちょっとしたブームでもありますもんね。小学校でもブラスバンドだけでなく管弦楽団も結成している学校を見かけます。

次は大学生によるオーケストラです。

この活動は歴史的にもとても古く、日本の音楽界を牽引してきた大きな柱でもありました。東大、慶應義塾、京大、同志社、九大のオーケストラは特に歴史が古く、それぞれ百年程の歴史を誇っています。また日本初演の曲も多かったようです。
現在では大学と名のつく学校で、オーケストラが存在しないという学校を見つけることは至難の技です。それぞれが凝った演奏会プログラムで各大学が競い合っています。
そのプログラムたるや凄まじいものが多く、マーラー、ブルックナーなどはポピュラークラシックという感じで、私など弾いたことも聴いたこともないような難しい曲をどんどんやっています。

ご苦労様です!

その次に上げられるものに市民オーケストラや企業や医師会などの各団体に属するオーケストラがあります。 これらのオーケストラの中心となって活躍するメンバーは、かつては学生オーケストラに青春を捧げてきたという連中が多く、良い悪いは別として学生オケの延長という感が多分にあります。

その他として考えられるのは、バイオリンやチェロ教室での指導の一環として行われる弦楽合奏が拡大した形態、これは室内管弦楽団や弦楽合奏団などの小さなアンサンブルが多いようです。元々母体がバイオリン教室なので、奏法など統率がとれている場合が多いのが特徴です。

これら色々な活動形態がありますが、参加するオーケストラの選び方次第によっては精神を豊かにし個人的な演奏レベルを引き上げてくれることもありますが、方法を間違えば酷い弊害を被ることにもなります。
次にその辺のことについてお話し致します。

続く