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先日もお知らせしましたが、去る11月21日(土曜日)堺市東文化センター フラットホールにて、室内楽グループ「室内楽の環」によるコンサートが盛況の内に終了いたしました。

この日は前日降り続いた雨もあがり晴天にもめぐまれ、最高のコンサート日和となりました。また、多くの方々に来場していただき、真剣に聴いていただきました。それは演奏する私達にとっては本当に演奏家冥利につきる大きな励ましとなりました。

このコンサートの特長としては、前にも「瀕死の白鳥」としてお知らせしましたように、なんと言っても室内楽コンサートにバレエを組み合わせるという、これまであまり試されたことがない、少なくとも私にとっては前代未聞の試みを実現したことです。

室内楽とバレエ?

そもそも、この企画を提案したのは、私の妻で舞踊ジャーナリストをしている菘あつこ(すずなあつこ)なのです。
私自身、「瀕死の白鳥」のことはなんとなく知ってはいましたが、室内楽コンサートでましてや自分が演奏するなどまったくピンときませんでした。
最初、妻に提案された時も、どうも乗り気にはなれず、本番をやるまで成功するなど半信半疑、思いもよらなかったのです。

しかし、実際にリハーサルを始め3人で合わせ、本番のリハーサルを迎えるとそれまで抱いていた不安や心配など吹っ飛んでしまいました。本番はバレエ、ピアノとチェロが見事に融合し、なごやかな雰囲気で会を終えることができました。

バレエと室内楽、室内楽で使用される狭い空間でも、意外と融合するものだということが実感できました。
バレエと室内楽、上演される機会は多くはないですが、実際、現代作曲家による作品も少ないですが作曲されていますし、既存の作品に新たな振り付けをしたり、そのような作品をもっと上演することによって室内楽の領域は広がるのではないか、と感じる演奏会でありました。

今回の公演では、堺市を拠点として活動する「野間バレエ団」に多大なるご協力をいただきました。そして、バレエソロには同バレエ団のプリンシパル荒瀬結記子さんが務めてくださり、繊細で可憐な踊りを見せてくださいました。
惜しみ無いご協力をいただいた「野間バレエ団」様とバレリーナの荒瀬結記子さん、私の妻の提案を快く受け入れて演奏会として実現してくださった「室内楽の環」を主宰するピアニストの中牟田豊子先生にこの場であらためてお礼申し上げます。
この公演の動画は近日中、この教室のホームページのトップで公開する予定です。

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