DSCN0074 DSCN0076DSCN0075リンデンホーフの丘界隈

ベンチで少し休憩も出来ましたし、そろそろ行きましょうか!

さて、Schipfeシプフェといわれるこのあたりは古い石畳が多く、石が丸くツルッとしているので歩く時には注意が必要です。女性は踵の低い靴で歩きましょう。特に雨の日は気をつけて!
古い町並みを見て歩きましょう。アンティークの子供用ベッドやベビーカーを売っている店や小さな生地屋さん、素敵な小物を売る店などがちらほらあります。このあたり、京都や奈良の裏町に近い風情が感じられます。私が大好きな場所。

やがて小路の右手に小高い丘が見えてきました。
この丘はリンデンホーフ(菩提樹の庭)といって、ツューリヒの語源ともなったトゥーリクム(古代ローマ時代、リマト川からライン河へ向かう船舶から通行税を徴収したり監視したりした砦)のあった場所です。いわばツューリヒの町発祥の地。
今、丘の上は素敵な公園になっています。その名の通り菩提樹が生い茂って清々しく、目前にはリマト川を隔てて大寺院やリマト川右岸の旧市街が一望出来て気分は最高。春から秋にかけては市民の憩いの場となっています。野外チェスの設備もあって、誰でも自由に使えます。ゲームをやれば必ず人が寄ってきます。ヤジを飛ばされますよ。チェスをする時はそのつもりで!この丘、冬は吹きっさらしで物凄く寒いですが、大晦日の深夜には湖で上がる花火を見る人でごった返し、シャンパンで乾杯する人も所々に。
リマトの清流と小さな丘のあるたたずまいは自然と心を落ち着かせてくれます。やはり人間には綺麗な水と緑は絶対に必要なものなのですね!

この辺りの建物は古く、創建された年号が掲げられた家もたくさんあります。中には14、5世紀の年号のあるものも珍しくありません。
丘から南の方(湖の方角)にザンクトペータース教会があります。この教会の大きな時計塔は目立ちますが、この界隈は道が狭く入り組んでいるので、たどり着くのに少々時間がかかります。狭い路地の家々の窓辺にはいろいろな花が飾られ、珍しいデザインの釣り看板を見て歩くのも楽しみです。多分数百年の間、この辺りの雰囲気は変わっていないのでしょう。