そう言った通常テンポのシステムに早くから不満を感じていたのがベートーベンなのです。奏者の都合で勝手なテンポで自分の曲を弾いてもらいたくないとかねがね彼は考えていたのです。そこで彼はそれまでダンスの練習にしか使われなかった、発明改良されたばかりのメトロノームに目を付けたのです。彼はもう嬉しくなって、それまで作った曲にも、自分が書いた全ての曲にメトロノーム番号を書いたのです。彼の喜びようが目に浮かぶようです。

             次回は「テンポと拍について」です。