ヘミシンク(ヘミスフェリック シンクロナイゼーションの略)という言葉を聞いたことがある方も多いことかと思いますが、ご存知ない方のため簡単に説明しますと以下の通りになります。
これはロバート・モンローというあるアメリカ人の音響技術者によって開発された画期的な音響技術です。
大雑把に言えば、「自分は肉体だけの存在ではなく、意識は肉体から完全に独立して存在する」ということを体感するために開発されました。

へミシンクをいかにして体験するのか。

まず左右の耳からそれぞれ極僅かに異なる高さの音を聞かせます。たとえば115ヘルツと120ヘルツ。その時脳内部では5ヘルツという極僅かの差が“唸り”(バイノーラル ビート)として生じ脳内部で聞こえます。つまり左右の耳から来た信号が脳幹で合成され、実際耳では聞こえない信号が作られるのです。その信号が左右の脳に伝えられ脳波として検出されるのです。結果、左右の脳が同調して働きだします。このように違う周波数の音を聞かせることにより生じる、人には聞き取れない低い周波数の音パターンを幾通りも組み合わせる。そうすることによって普段使っていない脳の部分も働きはじめ活性化され、またあらゆる時の脳波たとえば覚醒時のベータ波、リラックス時のアルファ波、瞑想状態のシータ波など、あらゆる精神状態に導き自由に作りだすことが出来、なんと死にゆく人の脳波も再現できたり臨死体験も促すことができるという驚くべきテクノロジーです。脳波を自在にコントロールできるのです。精神世界を探求するためのツールのひとつとして今注目されています。今まさに死にゆこうとしている人々の精神状態を丹念にレボート、研究し「死の瞬間」
の著者として有名な精神科医師エリザベス・キューブラーロス博士もこのテクノロジーの理解者であったし、ヘミシンクのセッションを受けていました。また脳死状態から奇跡的に生還し、その驚くべき体験で話題の脳神経科外科医エベン・アレグザンダー博士も回復期にはヘミシンクを使用したと彼の本には紹介されています。

私が説明するよりインターネットで調べるともっと詳しく調べることができるし、関連の書籍も多数出版されているのでそちらをご覧になったほうがいいとは思いますが、今回は私自身がヘミシンクを聴いた結果、色々感じたことや考えさせられたことがあったので、今回あえて私の拙い文章で恐縮ですが紹介させていただきます。

まずはじめにお伝えしたいことは、私はヘミシンクによって“意識とは何か”ということを考えるきっかけを与えられ、まさに“意識”変革を余儀なくされ、結果として入り込むと抜け出すことができない思考の迷路に入り込んでしまったのです!
エッ、どういうこと?
それはこれから少しずつお話しいたしましょう。