今日は先日行ったレッスンの様子をYouTubeでお伝えしようと思います。
◎まず初めは、82歳になってチェロを始められた方。
入門された当初は楽譜も全く読めなかったのですが、数ヶ月経った今では楽譜も少しずつ読めるようになりました。かなり音程も安定し、チェロそのものに慣れてこられたように見受けられます。演奏曲はドッツアウアーのメトードより。
◎次は、チェロを始めて2年と数ヶ月になる生徒。ボウイングは右肘から先、つまり弓先を使いこなすことに苦労しているようです。方から先が硬い。右親指が突っ張っていることが原因として考えられます。親指だけとか、身体のある部分だけリラックスさせるのは無理で、他4本の指もリラックスしていなければなりません。カザルスのように中指を丸く弓身に巻き付けるようにして持てば、他の指も自然にリラックスします。そう言えば私の師匠、林峰男先生もこの持ち方ですね。大事なことはボウイングだけリラックスさせるのは無理で、同じ動きを左手でも同時にやってみると、自分の欠点が分かりやすく左右のバランスが取れます。皆さんも是非ともやってみてください。演奏曲はブレヴァルの二重奏曲ですがこのような音形の曲は、肘から先、つまり弓先での音色を磨くのには最適でしょう。アップつまり上げ弓で始めると、バスの声部とメロディー声部を弾き分けることが容易になります。
◎次は、今年の7月に入門された方。
この方は、最初他の教室でチェロを習っておられましたが、縁があって先月、当教室に入会されました。
現在、アマチュアオーケストラで弾いておられますが、レッスンも現在はオーケストラスタディが中心となっています。とても上手に弾いておられますが、今後の課題として、第1ポジションをもっと安定させること、さらに第2、第3、第4ポジションへと、それらポジションへの滑らかな連結のための練習が必要となります。演奏曲はヘンデルのコンチェルトグロッソのリピエーノ部分です。
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