3 奇跡の唐揚げ(手羽先)

さてと、もう一品注文しましょうか。
私自身が決めているいつものコースだと次に唐揚げを頂くのが普通なのですが…それでもいいッスか?
ハー、少しばかり酔っ払ってきました。この店で唐揚げを頼むとその時店主が必ず、手羽先ねッ?と聞いてくるのです。何でか?いつも不思議に思ってました。
それは他にもメニューにレバーの唐揚げというのがあるのです。
それで間違いを避けるため手羽先ね?と聞いているのだと最近気がつきました。 はー、なるほど。

そうこう言っている間に、ほら、唐揚げ(手羽先)が揚がってきましたよ!
たっぷり時間をかけて揚げる。
大振りの手羽先二本。これもまた、表はパリッパリ。中はジューシー! 熱ッ!もう火傷しそうですよ。少し胡椒をかけて頂くともうこれ最高!それまで名古屋で散々食わされてきた、あの有名な甘ったるく脂っこいだけの手羽先、あれは一体何だったのか、と思わず絶叫したくなるような逸品です。これが一人前三百五十円也!これにはきれいな半紙が一枚ついて出てきます。何と言う心遣い、奥ゆかしさ!