皆さん、お元気ですか?
皆さんはタイムマシーンに乗ったことがありますか?

タイムマシーンに乗るって?

突然何を言ってるの?気が変になったの?と訝しく思う方もおられるかも知れません。
実は、私達は日常的にタイムトリップをしていることを皆さん、ご存知でしたか?

そんなアホな!
とおっしゃるかも知れません。ごもっとも、ごもっとも。

が、しかし!
それはただあなたがそのことに気づいていないだけで、普通に皆さん経験しているのです。
“楽譜” それは最高のタイムマシーンです。随分漠然とした話ですね。

稚拙な文章で誠に恐縮ですが、これから少しずつお話ししますので、しばらくの間お付き合いください。

そもそも音楽は音が鳴ったその瞬間から過去のものになるわけですから、私達は過去に鳴った音を思い出して、ああ美しいとか、ああ楽しいとか言っているのです。考えてみればほんとに身近な問題ですがあまり気がつかないものですね。
音楽とはよく時間芸術と呼ばれますが、もっと正確にいえば、過去の音の記憶の上に成り立った芸術、とでも言えるでしょう。一音先の音は決して弾くことができませんし、聴くこともできません。
音楽とはそういう意味からしても、過去の記憶を呼びおこすタイムマシーンだと思うのです。