時間という概念は人間が自分達の活動に都合いいように勝手に決められたルールであり、人間はそれによって完全に縛り付けられていることを私達は気がついていません。楽しい時は早く過ぎ、怒られている時間はそれこそ、永遠と感じられることは皆さん経験したことがあるでしょう?
あんな時など、ほんとに時間なんかいい加減なものだ、とつくづく思いますね。
また、こんな考え方もあります。
ある方(名前は忘れましたが、)は読書は降霊術だと、言っていました。それには私もまったく同感です。百年以上も前のゲーテやシラーの詩や芭蕉の俳句を読んだ瞬間、彼らの精神活動がそのまま紙を通して現在に蘇り、その時代の空気感、色彩感までも伴って蘇るのですから、これを降霊術といわずして、一体なんと呼べばいいのでしょうか。

つまり読者はタイムマシーンに乗って過去へ行き過去の人と会話し過去の風景を見ているのと全く同じことなのです