それでは、実際どのようにチューニングすれば良い音色でアンサンブルが出来るようになるのか。
現在、普通よくプロオーケストラでされているチューニング方法は、純粋な完全5度(純粋にハモる5度)で合わせるという方法が一般的です。
しかしこの方法には大きな欠点があります。基本的にこの方法だと、アンサンブルの音程が合わせ難いのです。理論的に言えば絶対にハモることはないのです。
具体的に言うとそのチューニングではチェロのC線の開放弦とバイオリンのE線の開放弦の3度が全くハモらない、ということになります。広過ぎるのです。