6月に演奏を予定しているブラームスのチェロソナタ「雨の歌」、只今必死で練習中です。本番まで、あと3ヶ月を切り、私のいつものペースではもうある程度完成の領域に入ってなければならないのですが、まだそこまで至っていないのが現実。まあ演奏に完成など存在しないものですが、現時点で自分が納得出来るかどうかのレベルの事だとご理解ください。

この曲、難しいのです!

このソナタ、チェロで弾く時に何が難しいかと言えば、調子は変えてあるとは言え、なんといってもメロディーがバイオリン向きに書かれていると言うこと。
チェロだと、やはりどうしてもゴツくなるのですね!実は壊れそうな超繊細な曲なのです。
どんな上手い(と言われる)人の演奏を聴いてもやはりどこか違和感を感じる。
今回はその点を自分なりに改善すること、それにまず悪戦苦闘しているのです。
まあ同じくブラームスのオリジナルのチェロソナタは、チェロ以外に考えられないようなメロディーや音形を与えていますもんね!難しいのですが、その点だけを考えると、演奏は楽だとも言えます。

この曲、チェロで演奏していて、チェロの方が良いなと思うこともあることはあります。それはやっぱりピチカートと重音ですね。これらは弦が長い分、バイオリンよりも遥かに良く響きます。
ピチカートの出色は第一楽章の中間部に出てくる3音の長いピチカート、これは弾いている本人がうっとりします。重音はなんといっても沢山出てくる第二楽章。これは全くホルンのデュエット、アルプスの峰々を彷彿とさせる。

とにかく、、今回、何とかバイオリンの透明感に迫りたい!

日にちはもう少し。何とか、頑張って演奏を成功させなければ!