◎ 毎日の練習 2

練習のピッチが決まりますとやっと練習に入ります。

まず、解放弦で長い音全弓で弾いたり、二分音符と四分音符とを組み合わせて弓の安定度を確認します。この時はゆっくりしたテンポで。

次に、解放弦と1の指で1stポジションの位置を確認します。
開いた5本の指は閉じる構造になっていますので、何年も弾いている人でもよほど注意しなければ1の指は高く、4の指は低くなる傾向にあります。
1の次は4の指。
この指はオクターブで合わせます。
この二つの位置が決まれば、あと二つの指は自然に決まりますが、2も3の指も最終的には解放弦との隔たりを確認して弦に置きます。

チェロだけでなくどんな弦楽器でも基本は1stポジションがしっかりと取れることが大切です。どんな難しい曲も1stポジション無しでは弾けないのですから。
あのカザルスも毎日の練習は、解放弦を中心に各指の位置を決める作業から初めていたそうです。