皆さん、こんにちは!今日は私の相棒―とは言ってもチェロのことですがーをご紹介します。相棒となってから、もう20数年になります。製作者の名はGAETANO   GADDA. MANITOVAで1953年に製作されました。だいたいこの時代にイタリアで作られた楽器はモダンイタリーと言って、オールドイタリーのチェロの値段があまりにも高騰してしまった現在、とても珍重されています。オールドのチェロにはどうしても割れなどの傷が多く使用には気を使いますが、傷の少ないモダンチェロは使用しやすくこれから増々需要が増えること間違いありません。とは言え、このチェロを手に入れる時はかなり苦労したことを今でも覚えています。それこそ無一文になりました。あれから全てのコンサートはこのチェロと共に、全ての苦労もこのチェロと共に分かち合いました。カザルスも言っていますが。わたしのチェロは一番古い友人だと。私のチェロも増々響きを増し、現在も最高のコンディションを持続しています。自分の要求には彼なりにしっかり応えてくれます。もっと良くなった頃にはすでに私の生命の火も尽きているでしょう。

それぐらい弦楽器の命は長いのです。SH3H0191