◎1 “第九”シーズン到来!

このブログを作成している11月後半、世間ではそろそろベートーベン作曲“第九交響曲コンサート”のシーズンに突入しようとしています。一年、早いものですね!街角にはすでに第九のポスターが貼られ、年末にホールを確保できなかった合唱団などは11月に入ってすでに第九コンサートをやったり、年が明けて1月にやったりします。とにかく奇妙な風習ですね。これだけポピュラーになり知ったつもりになっている曲なのに実は謎だらけ。悪しき伝統や先入観で塗り固められ、歌詞すら正確に訳されてもいない不思議な曲でもあるのです。

第九のように古くから現代にいたるまで多くの事を語られた音楽は他に類を見ないのではないでしょうか。
私があえて第九のことを語ろうなど、恐れ多くてとてもできません。第九について詳しく知ろうとおもえば無数に情報を得ることができますので、そちらに譲ることとして、今回私は一チェロ奏者として見た第九のことをお話させていただきたいと思います。