この寮は教会が経営していて何と寮の隣はエリーザベト教会という大きな教会なのです。まず、けたたましい鐘の音は腰を抜かしそうになりました。朝早く着いたのでお腹がすき、寮の食堂に入ると、もうすでに準備がされてました。バイキング形式です。数名の学生がすでに朝食を摂っています。余り見かけない東洋人に興味を持ったのか、皆口々に訳の解らないスイスドイツ語で話しかけてきます。とにかく向こうの学生は人見知りというものを知りません。その時、その日の強烈な記憶は賢いスイスの大学生と美味しいバターとオリーブオイルの香りです。それと緊張でナイフとコーヒーカップがカタカタ鳴ったこと。
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