この学生寮OASE(日本の感覚では学生会館のようなものです)の住人はチューリッヒ大学、スイス連邦工科大学の学生が主で、大学のないイタリア語圏スイスから来ている学生が多かったようです。それ以外は私のような音楽学生、ヨーロッパ中から来ている留学生、珍しい例として若い幼稚園の先生などが暮らしていてとても賑やかでした。学生達はみな超エリートばかり。アインシュタインの後輩達です。とにかく皆知識が豊富。日本の政治情勢もよく知っている学生もいたりして、日本のことが何も話せない私はショックを受け、しばらくはほんとに落ち込みました。
しかし落ち込んでいる暇はありません。色々なことを犠牲にしてはるばるこんな遠い所まで来たのですから。何とかしてチェロをモノにしなければならないのです。
しばらくしてチェロのレッスンも始まりますが、これがまた苦悩の連続で涙の日々。これはまた改めてお話しします。
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