Untitled音程がなかなか良くならない、いつも同じ音が高すぎたり低すぎたり、という生徒は時々います。そんな生徒は大抵、指の形がどうかなど、弦上に指を揃えることにしか気が回らず、音程のことを忘れている、または自分の音を聴いていないということが多いものです。
そこで、最も大切なことは、音階を練習することが近道であることは言うまでもありません。
それでも、よほど気にしていないと指は所定の位置には落ち着いてくれはしません。
いちいち、指の場所を確認しながら難しい曲を弾くことなどとても不可能です。楽器演奏には指がある程度無意識に動くということがとても大切なのです。
 
音階の悪さの最大の原因のひとつとして考えられるのは、2と3の指がくっついてしまうことが考えられます。
もうひとつの原因は3と4の指が高音側に倒れてしまう、ということです。
そんな時は、添付した譜例を練習してみてください。2と3指が開きやすくなるでしょう。
他の弦で弾いたり、ポジションを変えて弾いても効果があります。2指は少し低め、3指は4指に近づけ少し高めでも良いでしょう。
 
その他の参考するべき楽譜として、Bernhard Cossmann のStudiesがおすすめです。この本は左指を広げたり各指の分離のための練習だけでなく、全ての調子によるアルペジオ及び音階の課題が収録されています。これらのフィンガーリングはとても合理的なのでチェリスト必修の課題となっております。
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