そろそろ梅雨に入ろうとしているこの季節、あるいはもう、梅雨に入っているのでしょうか、どうしても身体に不調をきたしやすい時期でもあります。私の身の回りにも体調を崩している方が多くいらっしゃいます。
私も、今年の8月で63歳になりますが、還暦を過ぎるとどうも体力の衰えを感じることが多くなってきましたね。
今年の1月、我が家の階段から落下、右指を捻挫しました。これはショックでした。こんなに足腰が弱っていたなんて!
まず、最近無理が利かない。
精神的には年齢と共に、だんだんといろんな事が分かって成長し続けているのですが、身体がそれに付いていかない、、それに悩む日々です。
三十代とは真逆です。つまり若い頃は身体的にも精神的にもどんな無理にも耐えられたし、チェロに関しては、どんな難しい曲もそんなに苦労なく弾くことができた。しかし、音楽的には分からないことばかり。それに悩んでいたのです。
今は、音楽においても物事がわかり、例えば芸術的な凄さなどを感じてしまうと、音を出すことにも恐怖心すら感じることも多くなってきたのです。まず第一音をだすのが怖い。精神的にも落ち込むことも多々あります。
人生とはうまくいかないものですね!
ほかに、歳を取ってから感じるのは、弾き慣れない楽器や弓では急には全く弾くことができなくなった、ということ。
これは不思議です。若い頃はどんな初めてのチェロや弓でも即座に対応できて、その楽器を鳴らすコツを感覚的に感じることができたのですが、今はそれができない。なぜでしょうか?
多分、指先をはじめ末端神経が鈍くなってきたことにも関係するのではないでしょうか。ですから、違う楽器を鳴らすツボを急には指先が察知してくれない。これは視覚や聴覚にも言えること。
また、身体全体の筋力が衰えたこともあります。
弓も重い弓は使えなくなりました。三十代の頃はシャルル・バザンの88gramという超重い豪弓で弾いていましたが、今では標準の80gramでも重く感じます。
歳はとりたくないものです!
そのなかで楽しみなのは生徒の成長です。なにが何でも上手くなって欲しい!それだけです。我が子の成長を見守る親の気分とでもいいましょうか!
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