KIMG0016KIMG0014今回も私がレッスンでよく使っている
教材の紹介です。
 
紹介するのは、ヨゼフ・ライナグルの12曲からなるチェロ二重奏曲集です。ライナグルは古典派の時代イギリスで活躍したチェロ奏者兼作曲家で、彼が生きた時代としてはモーツァルトの後期からベートーベンやシューベルトあたりの生涯や活躍の時期がすっぽり当てはまります。
この時期の音楽に慣れ親しむためにはとても有効な教材でしょう。とても美しい曲集です。
 
曲集は二巻に分かれていて、第一巻は一番から七番、第二巻は八番から十二番まで収録されています。第一巻はファーストポジションを主体に書かれていますが、他のポジションを使うことに慣れてきた生徒には控え目に使わせるようにしています。。第二巻は第四、第二、第三ポジションが控え目に登場します。やはり主体となるのは第一ポジションであることには変わりありません。
 
この作品をレッスンで使うようになって既に40年近く、私がまだ福岡で活動していた頃からです。
当時から、活発にレッスン活動はしていたのですが、ある時、生徒の一人(福大の学生)がこんな曲見つけたから弾かせて欲しい、と持ってきたのがこの曲なのです。当時は私もまだまだ曲を知らず、生徒からいろいろなことを教えられたものです。考えたらその頃はまだプロとして活動するようになって、まだ五年か六年の頃ですからそれは無理もありませんね。