昨年末から修理に出している、A Hoffmannのチェロは現在このような状態です。
職人の山本正男さんが2月に入院したことにより出来上がりが大幅に遅れているのですが、やっとネックを接合する段階に入りました。
今回の修理の最大の目的は、一度ネックを外し、低すぎたネックの付け根の部分に木片を継ぎ足し、かさ上げしてから再びつけ直す、という手間のかかる仕事でした。
添付の写真を見るとネック付け根、ボタンの部分に木片が接着されていることがわかります。
後は、ネックの高さと角度を正確に合わせて再び張り合わせます。
後は、指板を削り直し、駒を新調するだけ。
山本さんによれば、剥がれや擦り傷の修復は単純な作業だそうです。
6月にはコンサートでブラームスのチェロソナタ「雨の歌」を弾きますが、このチェロで弾こうと思っています。
しかしなにぶん、この楽器はとても大きいので、そのサイズに慣れなければなりません。そのため1日も早く出来上がってほしいのですが、、、
ヴィーンのチェロ独特の甘い音。この素晴らしいチェロの響きを、是非楽しみにしておいてください。
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