教師にとって生徒とは何でしょうか?

まず、私にとって生徒とは、まず第一に家族であり、同じ目標に向かって進む仲間でもあるのです。
皆さんは子供のためにどんなことをするでしょうか?また親にどんなことをしてもらったでしょうか?
どんな苦難に遭遇しようとも親たるもの、子供のためならなら命がけで立ち向かおうとするでしよう。
教師もそれと全く同じなのです。持てるもの全てを与えようとする。

親は子供を愛情をたっぷり与えて育てます。
音楽教師も同じようなものでしょう。
しかし音楽において、教師は実際の親のように物を与えることはできません。
その代わり、愛情をかけて育てることだけは親には負けません。生徒のためなら、どんな難しい問題にも生徒とともに苦しみながら解決しようとするものなのです。

何か生徒の精神的な栄養になるものはないかと楽譜店に入り浸り、普段電車に乗っていてもレッスンのことを考え、夜見る夢は生徒のことばかりなのです。

子供の幸福な未来を願わない親はいないでしょう。
それと同じように、一人で独立して演奏できることを願わない教師はいないはずです。

また、生徒がそれによって得られる喜びを願わない教師もいないでしょう。

終わり