11月に入りました。朝晩、急に寒くなりましたね!今年も後二ヶ月。チェロを愛する皆さん、お元気ですか?
 
今日はチェロの下2弦(C,G線)の響きが良くない、或は高音側2弦とのバランスが悪い、という方のためにある弦の巻き方をご紹介します。
 
それは俗にカザルス巻きといわれる巻き方(お寿司の名前ではありません)で、20世紀の大チェリスト、カザルスが好んで用いていた方法です。
 
ペグに弦の端を巻きつける時、G線をC線のペグに、C線をG線のペグにそれぞれ巻きつける、という、ただそれだけの方法です。
 
一見直接的に響きには関係がないような場所でのことですが、実際には楽器へのゴミや手垢、松脂の付着でも音には微妙に影響するものです。それを考えると弦の巻き方とはいえ響きには確実に影響を与えるでしょう。
興味ある方は是非お試しください。
 
この方法で同時に行っていただきたいのは、ペグへの巻き数をできるだけ少なくすること。これだけでもペグにかかる負担が軽くなる(巻き数が減る分、巻きつけられる弦の目方は少なくなります)ので、よりクリアーな音になるでしょう。
巻き数が少なく、ずれそうで不安だという方は、弦が絶対ずれない巻き方がありますので、安心してください。またそのうち紹介します。
 
この巻き方で注意することは、弦を巻き上げる時、必ず巻く弦のペグを確認してから巻くこと!
誤って違った弦を巻き、切ってしまうことが時々あります。
 
尚、この巻き方は楽器によってはあまり効果が感じられない、または逆効果だということことがありますので、その点はご了承ください。IMG_20171027_183355