やっとこれからエチュードを弾くことになります。
私が昔から毎日必ず2、3曲ずつ弾くのはポッパー作曲、40のハイスクールOP.73です。
この曲集はチェロのためのあらゆるテクニックの勉強が出来、しかも芸術的にとても優れているのでコンサートにも十分使用出来るほどの大作です。
近年、MARTIN RUNMEL氏による新版がベーレンライター社から出版されました。
まず第1番。すべて三連符で弾かれるとても快活な曲です。
この曲は全体的にスピカートで弾かれることが多いのですが(実際すべての音にスタッカートが書かれています)、私は音階的に進行する音は少し滑らかに、跳躍する音ははっきり区切って演奏します。そうすることによって、全て均等なスピカートのみで弾いた時には見えて来なかった隠された声部がはっきり聞こえ、曲がとても立体的になって全体的により芸術的になります。何よりその方がずっと面白い!
楽譜は1拍目からアップで始まりますが、私など強拍がアップなのには少し違和感を感じます。アップだと聞いた感じでは、1拍目がアウフタクトのように聞こえ、どうしても違和感が付きまといます。
これはオリジナルかどうかは不明ですが昔から出回っているインターナショナル版もアップなので新版もアップにしたのでしょうか。アイゼンバーグのメソード本ではダウンになっています。なお、RUNMEL氏のCDではどう聞いてもダウンで弾いているとしか聞こえません。アップではあのような音は絶対出てこない。
これはルール違反ではないでしょうか?
やはり自分が出した楽譜通りに弾くべきだと思います。
全体的にRUNMEL氏のCDでの演奏はいかにもエチュードを弾いています!といった感じ。とにかく無味乾燥、四角四面!
しかし、私などには真似が出来ないほど達者に弾いてはいますがね。
というわけで私はアップでもダウンでも両方で弾けるように練習しております。
Comments are closed.