其ノ一
◎鉛筆の話
私達は楽譜に何か書き込みをするとき、鉛筆を使いますね?普通、ボールペンは使いません。
今日は鉛筆を巡る楽譜への書き込みの話です。
皆さんはどんな鉛筆をお使いですか?
私の場合、書きやすく消しやすいので4Bを使っています。
特にオーケストラなどでは見やすさが求められますので、2Bか4Bの鉛筆が良いと思います。6Bでは字が黒くて見やすいのですが、消しにくく(消そうとすると消しゴムがまっ黒になり楽譜が汚れてしまいます)。芯もよく折れるのでオーケストラには不向きです。
オーケストラなどでは特に女性のプレイヤーによくありますが、やたらと固い鉛筆を持ってくる人、そんな見かけませんか?
Bならまだしも、HBとかHなんかで書かれたら、薄く見にくくて消えにくい、もうそれだけでストレスが爆発しそうになります。オーケストラはそれ以外にも大変ストレスの多い仕事なのに、薄い書き込みを見てると目も精神的にも参ってしまいます。ストレスの塊です。
オーケストラの弦楽器パートは普通二人で一つの楽譜を見ます。プルト(ドイツ語で本来譜面台の意味)といいますが、楽器を弾きながら見るので自分からは遠く離れていて、それだけでも、いかに楽譜の見やすさが要求されるかがお分かりでしょう。特にコントラバスなど楽器が大きいので、楽譜は楽器からかなり離しておかないと、邪魔で弾けません。さらに見やすさが求められます。
時々、気が付けばプルトの隣の人が自分の所に楽譜をぐっと引き寄せて弾いていた、という体験、したことありませんか?
あんな時、めっちゃ腹立ちますよね!
それとか、指使いを書き込む人、あれは最悪です。
つづく
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