◎ “シルバーバーチの霊訓”、この名前を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。またこの霊訓によって苦しみから救われたという方も沢山おられると思います。
“シルバーバーチの霊訓”とは霊媒モーリス・バーバネルの体を借りて語られた高級霊による霊界通信のことです。
1920年から約60年間の長きに渡りロンドンのあるホームサークルにおいて週に二回、降霊会としてバーバネルによって語られました。それをまとめたものが“シルバーバーチの霊訓”です。12巻の日本語版によっても読むことができます。

シルバーバーチとはその霊媒バーバネルの体を借りて話すかつて地球上に住んだことがある高級霊の名前ですが実際には仮名ということです(いずれ本当の名前を明かす時が来るであろうとシルバーバーチは約束しましたが、実際はバーバネルの死によってその約束は果たされることはありませんでした)。シルバーバーチによれば人間は肩書や名前にこだわりたがるもの、大切なのは真理であって名前はどうでも良いということ。実際、有名人の名を語って人々をたぶらかす低級な悪霊も多いので、はっきりそれらと区別する必要があるという意味から、超高級霊であるシルバーバーチはそう言ったのかも知れません。
霊による訓示は降霊会の出席者とシルバーバーチとの質疑応答という形を取って語られ進められます。それを編集者がテーマに応じて編集し一冊の本にしていくのです。

人生のあらゆる悲しみ、悩み、苦しみ、問題に対して慰めの言葉をかけ励まし、さらにそれらにいかにして立ち向かっていくべきかを力強い言葉でこんこんと説いていきます。それも誰にでもわかる平易な言葉で。
私はキリスト教のバイブルを上回る最高の聖書(キリスト教のバイブルは後の時代、聖職者に都合よく書き換えられた部分が多いため、その全てがイエスキリストの言葉ではないことに気をつけるべきです)、人類が持ち得た最高の霊的叡智だと思います。

私が最初にこの書物を手にしたのは今から二十年近く前のことだったでしょうか。何気なく書店で手にしたダイジェスト版でした。読むにつれてその力強いいメッセージに引きずり込まれ完璧に魅了されてしまいました。それ以来私の座右の書となったのです。
その当時、仕事の事や身の回りのことで色々悩んでいました。精神状態も不安定で、そんな時偶然手にしたこの書物との出会いはある意味偶然ではなく必然だったのかも知れません。
慰められ励まされました。

この書物で凄いのは何と言ってもどんな悩みにも必ず答えてくれるページがあるということ。
何気なく開いたページにはその時自分に必要なメッセージが必ずあるのです。
何より不思議なのはこの本を手に持っているだけ、あるいは鞄に入れているだけつまり身の回りに置いているだけで安心するというか幸せな気分になれることです。本を開くとさらにその優しく力強い言葉に包まれます。
文章が持つエネルギー、オーラと言えるのではないでしょうか。

人生の意味、向かうべき方向を指し示す偉大なる書。それ以来、悲しみに暮れている人や苦しんでいる人にはこの本をプレゼントしたりしています。

終わり