このように音楽の色々な場面にはそれに相応しい呼吸があるということを賢明な皆さんはもう理解されたことでしょう。
たとえば、今やっている曲がとても難しい部分があると感じた時にはまず歌ってみるのです。声を出して歌うことができたら最高です。また、とても難しいパッセージで壁にぶつかってしまったとき、不完全でもとにかく声を出してそれを一度歌ってみる。そうすると意外と弾けてしまう事があるものなのです。
また先生からいただいた楽譜を見た時、なかなかイメージが浮かばないということがあるでしょう?そんな時も歌ってみましょう。あまり弾けていない時は大抵息をするのを忘れているものです。
演奏後異常な疲労感や息苦しさを感じた時は大抵息が浅かったり、喉で息をしていたり。極端な場合、息をすることを忘れていた、ということもあるのです。