バロックや古典派、いやロマン派時代に至るまでレッスンは常に先生とのデュエットを中心に行われていました。レッスンのためにたくさんの曲が作曲されたのです。先生がレッスンのため自ら書いた曲もたくさんあります。
例えばクンマーやリーそしてオッフェンバッハ等のデュオがそうです。
そのために無数のデュエットの楽譜が残されているのです。
それはバイオリンなど他の楽器でも同様です。どの時代もデュエットなどの家庭音楽は音楽における重要な一つの形であり基本だったのです。まず楽しみありきだったのです。
今のように音楽レッスンが苦しみ、修業や修行 になってしまったのは20世紀に入ってからのことだと思います。