チェロの無伴奏作品としてはなんと言ってもJ.S.バッハの6曲の組曲でしょう。後にも先にもこの曲集は揺るぎない“王者”そのものです。この曲集のことは、短い文章で書くことは到底無理なので、いずれまた 改めてお話したいと考えております。

同じくバッハの作品で最近ハマっている曲があります。
それは無伴奏バイオリンのためのパルティータをチェロのために書き替えた版です。
ドイツのジムロック社から2番と3番が出ています。この版はオリジナルから5度低く書かれているので比較的チェロでも弾きやすいのです。MUSICELLIという出版社からも出ていますが原調なのでとても難しくて弾けたものではありません。

いずれにせよ、とても難しくはありますが、編曲物という気安さから楽しく練習できます。
特に2番の“シャコンヌ” この大曲をチェロで弾くことには大きな喜びを感じます。
バイオリンをイメージして弾くと何故か弾きにくいし、訳の分からない奇怪な曲になってしまいます。やはり頭を切り替えてチェロの曲として楽譜を見るべきでしょう。
しかしバイオリン弾き達はよくもあんな複雑な曲が弾けるものですね!感心してしまいます。