◎2 指板について
チェロの指板には断面がバイオリンのように一定のアーチを描いている物と、C線の部分が平らになっている物の二種類あります。
私の好みはバイオリンタイプの物。C線が平らな物ではC線とG線の間に角が線になっているのが邪魔になるのです。C線が触れる部分を平らな面にして弦の振れを補助するものと思われますが、そんなに効果があるとも思えません。むしろ角がある分邪魔で逆効果です。
材質にもよりますが、指板って意外と擦り減るものです。特に1stポジションから第7ポジションあたりはよく減ります。1stポジションの人差し指や中指辺りはほとんど溝になってしまいます。私の場合は4か5年に一度は楽器店で削ってもらうのですが、削ると指板はある程度薄くなるので、限界まで薄くなると取り替えなければならず、楽器の音色も変わってしまうため、指板を取り替えることはなるべく我慢しています。
しかし高いポジションを押さえる時、指板が薄く力がなくなり極端に下がるようなことになれば、演奏に不都合をきたすことになるので取り替えます。
つづく
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