◎ 続き
さて、日本酒にはどんな食べ物が良く合うか。
当然ですが和食が良く合います。
しかし、日本酒は洋風料理でも美味しく飲めます。
ワインと同じ感覚ですね。私個人としては淡泊な味の西洋風料理、例えば魚料理などではワインよりもむしろ日本酒の方が良く合うのではないかとさえ思うのです。冷酒か常温ならなおさら良いでしょう。
さすが魚の国、日本の酒ですね。魚の美味しさを極限まで引き立ててくれます。スルメなどの生臭く味が濃い日本の食べ物は、ワインと同時に食べるとワインそれ自体の味を変えてしまいますが、日本酒は絶対に負けません。むしろまた普段の日本酒とは別の美味しさを誘発させることすらあります。例えば“イカ徳利”や蟹の“甲羅酒”、蓮の葉で飲む“象鼻酒、青竹でお燗して飲む“かっぽ酒”など。これなど先人の知恵ですね!西洋にはこんな発想は絶対にありません。せいぜいワインを料理に混ぜるかサングリアのように果物をワインに混ぜる程度でしょう。
つまり日本酒はどんな食べ物にも柔軟に対応できる酒だと思います。酒そのものが千変万化の味わいに変化します。なぜなら、お燗ができるのですから。
また日本はお酒を飲む情景と申しますか、シチュエーションが実に多彩ですね。
例えば花見酒、月見酒、曲水の宴等々、あげればきりがありません。それも日本酒の持つ自由さから来るものでしょう。
さて、いろいろ申し上げましたが、私が日本酒を飲むときどんな物を食べているのでしょうか。
いたって簡単な物ばかりです。なにしろ私は料理をしないものですから、すぐに食べられる物ばかりです。
一番良いのは焼き海苔、だし巻き卵、スルメ、メザシの焼いたの、蒲鉾など、または塩昆布も良いですね。餅を焼いて醤油を垂らした物もとても日本酒に良く合います。
私がお酒を飲むときはいつも何をしているのか。
最近はオペラやバレーのDVDを見ながら飲むのが気に入ってます。特にバレンボイム指揮ヴァーグナーの“ニーベルングの指輪”にはハマってしまいました。
他にはラジオを聴きながら飲むっていうのもいいものですよ。
もう冬至ですね。夜が長くなります。
さて、今夜もひとり忘年会といきますか!
終
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