◎ 前回お話ししました「竹内文書」について、もう少しだけ興味深い話をさせていただきます。

竹内文書では宇宙創成期から時代を神代、天神、上古、鵜草葺不合(ウガヤフキアエズ)、神倭(カンヤマト)と分けています。神倭期三三代天皇が推古天皇だそうです。
神である天皇が最初に降り立った時代は天神七代にあたります。その舞台は岐阜県の位山であることはすでにお話ししました。ではなぜ神が天孫降臨の地として日本をそして位山を選んだのか?

竹内文書で解く宇宙とは? 竹内文書の書物をたくさん世に出された高橋和導氏によりますと、神道で“雛形”という言葉で表されるように、「天、地、人」宇宙の持つ全ての法則すなわち仕組みは相似形をなしている。それは最近のフラクタル構造理論とあい通じるところがあるというのです。
つまり宇宙の“形”は大地及び全ての人類の細胞の遺伝子にまで及んでいる、まず宇宙の形が及ぼす法則は地球の五大陸に、さらにその形は日本列島へと至る。日本列島はまさに地球、いや宇宙の雛形なのです。

日本には春夏秋冬の四季があり、地球で起こることは全て日本で体験できるのです。
極普通に、鉱物資源でも日本に無いものはなく鉱物の標本のような国と言われたりすることをみても納得できます。
そんな好都合な場所を神が見逃すはずがありません。日本という土地は世界統一には最適だったのです。
反対に神がその目的に合わせて日本列島を創ったとも考えられると高橋氏。

まず地図で位山の場所を見てみますと、日本列島の丁度ど真ん中。眼を瞑って日本地図を指差しても大体位山付近を差すのです。
またこの山は分水嶺でもあり、水を2滴落とすと1滴は日本海へ、もう1滴は太平洋側に流れます。
まさに日本の臍。
たとえ神さまが酒を飲んで酔っ払っていたとしてもこの地に降り立ったでしょう。

かつては日本から分かれていった五色人達、各自独立してそれぞれ別の道を歩んでいるのですが、六千数百年後には再び天皇の元で世界が統一される時代が来ると竹内文書は予言しています。

現在なにげに生活している私達日本人。美しい自然に恵まれ、時には震災などの天災に見舞われることがあるとしてもなんとか助け合いながら暮らしていける素晴らしい日本という国、及び日本人。
この恵み、幸せをもっと実感し大切にするべきだと思います。
私達は何か大きなものに見守られているという気がするのです。
気の遠くなるような悠久の時間、その中で自分がこの世に生まれてきた不思議、先祖すなわち原因の因縁の深さ、それらを竹内文書は思い起こさせてくれるのです。

おわり