其ノ一

皆様お元気ですか?

このブログを作成している3月半ば、もう春とはいえ、まだまだ寒い日が続いております。
私の方は相変わらず忙しい日々を過ごしておりますが、とても元気です。
私の考えをブログでどうすれば皆様にお伝えできるか、推敲を重ねる毎日です。

さて、今日は天気もいいし、チェロのレッスンはお休みにして、我が家の最寄駅JR放出駅から電車にでも乗ってみましょうか。

以前にもお話ししましたように、私はもうすでに五十数年、この町に住んでおります。
都会なんて五十年もあればすっかりと変わってしまうものですね。私が小学校低学年のころはこの辺も城東区の一部でした。大阪市とは言え、凄い田舎でした。見渡す限りの田畑、所々に藁葺き屋根の家もありました。町には肥料の臭いが漂い、それはそれはのどかな町でした。

道も舗装はされていなく、晴れの日はすごい砂煙り、雨の日はあちらこちらに池が出現します。
駅前通りだけが辛うじて舗装されているだけでした。

昔の放出の駅舎は瓦屋根、券売機などもちろん無く、いちいち行き先を言って切符を買っておりました。

当時は国鉄の時代でしたので、親方日の丸の時代。サービス精神ゼロ、乗せてやっているという態度見え見えでした。駅員の態度も横柄で、そのへんのチンピラ並にガラが悪かった。

今ではチェロやコントラバスなどの大きな楽器でも楽器なら手荷物料金は取られませんが、国鉄の時はしょっちゅう取られてました。私の通っていた音楽大学からも各鉄道会社には申し入れていたのですが、阪急電鉄などの私鉄は改善されましたが、国鉄は最後までだめでした。あれも駅員の性格や気分でかなり変わってきますね。おとなしい駅員やあまりやる気のない駅員が改札に居ればラッキーです。これが極稀にやる気満々の駅員がいるのです。こういうのに引っかかると最悪です。「コラ、待て!」と引き止められます。

楽器についてはJRになってからも不思議なことがありました。それはある日、大阪のとある駅から放出駅まで電子ピアノを持って電車に乗ろうとしたのですが、これはさすがに楽器とはいえ大きいので手荷物切符を買おうとしたのです。すると駅員は、これは、車内には持ち込めません。と言うのです。 でも、料金を払うのでなんとかなりませんかと食い下がったところ、それなら分解して梱包すれば乗せてもよい。楽器なので手荷物切符は不要です、とのこと。しかし急に分解も梱包も出来ない、と再び食い下がると、それなら端だけでもビニール袋を被せて中身を隠したことにしろ、そうすれば目をつぶってやる、と駅員氏。大きさにかかわりなく、とにかく中身が見えてはダメだと言いたいようです。
結局、急に袋も見つからず、電子ピアノと私はタクシーでドライブとあいなりました。

楽器は裸だと乗れないということですね?
コントラバスは勿論、バイオリンでもケースに入れなければ乗れない、ということかな?意味がわかりません。
しかしそのJRの駅員は丁寧にも、電子ピアノをタクシー乗り場まで運んでくれました。
表明的にはサービス面ではは良くなりましたが、形式的なところはJRになっても変わらないようです。

皆さん、楽器はケースに入れて電車に乗りましょう!

つづく