その次に世間では使われているけど、私は使わない教則本を紹介します。

まずウェルナーチェロ教則本、この本には私も随分苦しめられました。
まず曲が面白くない。陳腐といってもいいでしょうか。とにかくこの教本をやるには鉄の忍耐力が求められます。芸術性が余りにも感じられなさ過ぎます。
始めから開放弦が延々と続き、そして長い長い第1ポジションの部分。第4ポジションは第2巻になってやっと出てくるといった感じ。第3巻ともなればヤタラと難しい。それも無意味に難しい。練習曲でも曲が良ければ難しさなど何の苦にもならないはずです

この本でたくさんの人が挫折しました。エチュードはその使い方が問題、使い方によって良くも悪くもなるとはよく言われますが、何も他にいくらでも良い物があるのに、なにもわざわざそんな面白くもないものをわざわざやる必要なんかありませんよね!この本など、日本ではいろんな出版社から出ているけれど、スイスでは一度もお目にかかったことがありませんでした。